HAインプラント
当医院では治療に利用するインプラントを数種類ご用意させておりますが、中でも安全性・耐久性に優れたHAインプラントをメインに使用しております。

HAインプラント
HAインプラントはチタンの表面に使われている材料がハイドロキシアパタイトと呼ばれ顎の中で積極的に骨と結合しようとする生体活性材料です。
 
チタンのインプラント表面に、HA(ハイドロキシアパタイト)をコーティングし、人間の骨や歯に似せて治療することにより、インプラントと骨のすき間の結合が早くなります。
ハイドロキシアパタイトとは、リン酸カルシウムでできた骨や歯を構成する成分です。
エナメル質は97%・象牙質の70%がハイドロキシアパタイトで構成させれています。歯磨剤に配合されたりしています。
HAインプラントならどれも同じ?
HAインプラントの利点を生かした様々なHAインプラントが研究・開発されています。 当院では、その中でも安全性・耐久性共に優れている、Zimmer dental社のスプラインというHAインプラントを使用しております。Zimmer dental社が開発したMP-1プロセスという極めて画期的な結晶状HAコーティング法は、世界でも非常に高い評価を得ています。従来のHAはチタンより生体内で溶けやすいのが難点でしたが、この方法を用いれば成分の溶出がほぼ抑えられるのです。 また、アバットメント(人工歯の土台)の回転抑止やスクリュー(歯茎に埋め込むネジの部分)の弛み防止などにすばらしい能力を発揮し、多くのインプラントに起こるトラブルを防止できますので、患者様は安心・安全にインプラント治療を受けていただけます。

次のような方にお勧めです。

両隣の歯を削って人工の歯をかぶせます 人工の歯を固定するために金属のバネで健康な歯に固定します
ブリッジの場合
部分入歯の場合
噛む際に、削られた歯に負担がかかりやすい
歯根のない歯ぐきは、噛むことによる刺激がないため、次第にやせてしまう
金属のバネをかける健康な歯に負担がかかる
常に違和感がある
金属のバネが見えて、見栄えが良くない
金属のバネの間に食べ物が詰まりやすく、丁寧に掃除をしないと虫歯や口臭の原因となる

人工の歯を両隣のインプラントで支えることもできます 人工の歯を両隣のインプラントで支えることもできます
インプラント1
インプラント2
健康な歯を利用しないため、自分の歯を保てる
歯ぐきに噛む力がかかるので、歯ぐきを健康に保てる
インプラントは時間の経過とともにあごの骨と結合するため、歯を支える力は健康な歯とほとんど変わらない
単独で処置するので、健康な歯をそのまま保てる
外観も機能も天然の歯と変わらない感覚が得られ、違和感がない
特別なケアの必要がない

インプラントの治療の流れ
インプラント治療の流れ (一般的な場合の2回法の流れについてのご説明)

1.診査・診断
お口の中の状態を診査し、診断し、適切なインプラントを選択します。
レントゲン診査 歯周検査 位相差顕微鏡検査 模型診査 咬合診査  診査用ステント作成等を行います。CT撮影を行う場合もあります。
2.前準備
必要に応じて前処置を行います。
消炎処置 歯周治療 虫歯治療 抜歯等です。
3.1次手術
インプラントを骨の中に埋入します。
埋入と同時に GBR※1 オステオトーム※2 ソケットリフト※3 スプリットコントロール※4等の処置を行う場合もあります。
(この場合の処置料は無料ですが、骨補填材代が別途必要になる場合があります。)
4.治療期間
手術後の消毒に数回、来院して頂きます。
骨とインプラントがしっかり結合するまで6週間〜6ヶ月間待ちます。
5.2次手術
インプラントのヘッド部分を歯肉から露出させます。通常は簡単な処置です。
この際に、※ペリオテストを行う場合もあります。
6.補綴処置
型を取り、土台(アバットメント)を合せ、人工の歯(クラウン)を制作し、口腔内に装着します。また、クラウン等は予算に合わせてお選び頂きます。
7.メインテナンス
ベストな状態を保つ為に、定期的に来院して頂きます。

処置名説明

※1 GBR
骨が不足している部分に、膜を用いて骨を作るスペースを用意し、
その中に、骨のもとになるものを詰めて骨の再生を促す治療法です。

※2 オステオトーム
上顎の骨質が脆弱な場合や高さのやや足りない場合に行われる方法です。

※3 ソケットリフト
上顎の骨の高さが不足している際に行われる上顎洞底挙上術の一方法で、
上顎洞に向けて骨や人工骨を入れて上顎の骨の高さを増大させる方法です。
HAインプラントは他のインプラントシステムに比べ残存骨長の適応範囲が広く、
他では難しいと診断された症例も埋入が可能になります。

※4 スプリットコントロール
狭窄した骨の圧し拡げや、脆弱な骨の圧縮を行う為のインスルメント。
従来法に比べ治療終了までの期間が短くなる等、多くの利点があります。




インプラントの症例紹介
当医院で行った主に抜歯即時インプラントの症例の一例などです。

抜歯即時インプラントとは
抜歯をすると、歯肉に抜歯痕が残ります。インプラントで欠損部分を補う場合、通常は抜歯後の穴がふさがるのを待ってから治療を行います。
しかし、抜歯即時インプラントでは抜歯とインプラント埋入を同日に行うことができます。
これにより
・外科手術の回数を減らせる。
・治療期間を短縮できる。
などの利点があります。

症例1 抜歯即時埋入インプラント即時荷重
症例1-1
前歯ブリッジ脱離で来院。
支台の歯は根が壊折していました。
他の治療方法も十分に相談した上でインプラントによるブリッジを選択しました。
症例1-2 症例1-3 抜歯と同時にHAインプラントを2本埋入、仮の土台を入れ、直ちに仮の歯をセットしました。
埋入時 トルク40Ncm ペリオテスト値(00)
症例1-4 仮の歯を外した状態(仮の土台が2本入っています)
抜歯した歯肉の部分も大分落ち着いています。
また、最終補綴物が自然に見えるように正中の歯の歯肉は調整しています。
症例1-5 症例1-6 補綴治療終了時。
仮の土台を外しカスタムメイドのアバット(土台)を装着して、最終補綴物をセットしました。
これから定期的にメインテナンスに来院して頂きます。

症例2 臼歯抜歯即時埋入インプラント

症例2-1 症例2-2
右下奥歯の痛みで来院。
冠を外すと歯の根が割れているのがわかりました。
他の部位もインプラント治療されている方で、
今回もインプラント治療を選択されました。
症例2-3
抜歯と同時にHAインプラント埋入時のレントゲン写真
埋入時 トルク35Ncm ペリオテスト値(01)
症例2-4

2次手術後。
仮の土台を入れ歯肉の治癒を待ちます。
ペリオテスト値(-06)
症例2-5
最終アバット(土台)のレントゲン写真
症例2-4

最終補綴物がはいりました。 反対側の奥歯3本部分もインプラント2本による治療です。
補綴治療終了時

症例3 ソケットリフトによる上顎洞拳上術を行った大臼歯即時埋入インプラント
症例3-1 症例3-2 左上奥歯の虫歯が進行しバラバラの残根状態で治療を依頼されました。
入れ歯はお断りされ、インプラントを希望されました。
しかし、レントゲン検査、CT画像診断の結果、
上顎の空洞(上顎洞)が大きく、インプラントを入れるための垂直的骨が足りないことが判りました。
特殊なインスルメント(Xツール)で慎重に2本抜歯、その後Dr.コッシのサイナスリフトバーとオステオトームを併用して人工骨を入れながら、上顎洞を拳上、同時にHAインプラントを2本埋入しました。 埋入時 トルク25Ncm

Xツール
Dr.コッシのサイナスリフト
オステオトーム
オストウィル
Xツール
サイナスリフト
オステオトーム オストウィル

竹内歯科では症例に応じてコッシのリフティングバー、オストウィル、オステオトーム、
などのインスルメントを使用して安全に行っております。

症例3-3
約8週後。
抜歯窩の治癒状態
症例3-4
症例3-5

12週間後。
2次手術は実施せず仮の土台を入れ、ペリオテストを行いインテグレーションの状態をみます。
ペリオテスト値(−02)
症例3-6
症例3-7
最終アバット(土台)の確認
症例3-8
補綴治療終了時(埋入後、約5ヶ月後)
ペリオテストの詳しい説明はこちらへ。

人工の歯(入れ歯)を歯ぐき全体にかぶせます 複数のインプラントを埋め込み、人工の歯を固定します
総入歯の場合
インプラントの場合
入れ歯がぐらついたり、ずれたりする
固いものが噛めない
入れ歯が舌を塞いで、味がわからない
食べ物が入れ歯と歯ぐきの間に挟まり、痛む
あごがやせてしまったため、年老いて見える
インプラントはあごの骨に固定されるため、ぐらつかない
天然の歯と変わらない感覚で物を噛んだり、味わうことができる
食べ物が挟まることはほとんどない
天然の歯と同様の外観を保つため、年老いて見えることはない

 
義歯用ミニインプラント
インプラント治療に比べ安価で体の負担も少なく総入れ歯の方に大変お勧めな治療法です。
次のような方にお勧めです。
■入れ歯が動いて不快感のある方。
■固いものやひっつくものを普通に食べてみたい方。
■十分に噛めないので胃腸が弱い方。
■入れ歯を気にしないで思いっきり会話をしたり、笑ったりしたい方。
●治療は1回の来院で終了します。
●麻酔をして治療をします。
●歯ぐきを切ったりしません。
●治療後すぐに食事が出来ます。
●痛みはほとんどありません。
●入れ歯が動かなくなります。
●入れ歯の着脱が自由です。



Q&A
ミニインプラント
Q・
どの位持つものですか?
A・
患者様の治療後の手入れが良ければそれだけ長く持たせることが出来ます。
Q・
入れ歯接着剤とどのように違うのですか?
A・
入れ歯接着剤は入れ歯を安定させますが、ひっつくようなお餅や固いものは食べられません。
義歯用ミニインプラントはそれが可能です。
Q・
保険で出来ますか?
A・
保険が全く使用できませんので治療費の全てが実費払いとなります。是非、当院の先生とご相談ください。

インプラント用3次元CT解析装置
CTイメージに基づく3次元インプラントバーチャル手術システム「10DRインプラントシステム」を用いて、 インプラント手術の方法と手順を視覚的を画像で表します。

10DRポスター 10DR画面
CT画像画面

「10DRインプラントシステム」の色々なツールを利用して3Dモデルの作成、 神経管の抽出、距離、角度、面積などの測定ができ、 インプラントバーチャル手術をシミュレーションすることができます。
患者様の様々なご不安や疑問について、 ご納得のいくまで、お話をさせていただきます。


インプラント治療費

検診・診断料  初回のみ、2本目以降は無料
※CT検査料は含みません。
15,000円(15,750円税込)
埋入手術
200,000円(210,000円税込)
GBR
※サービス
オステオトーム
※サービス
ソケットリフト
※サービス
※骨補填材が必要な場合は材料代として1歯分2万1000円(税込)から
 
2次手術
インプラントのヘッド部分を露出させるための小手術です。行わない場合もあります。

補綴処置料金
アバットメント(土台)
30,000円(31,500円税込)
補綴物A 
(チタン+ハイブリット冠)
30,000円(31,500円税込)
B 
(セラミック)
60,000円(63,000円税込)
C 
(白金加金)
60,000円(63,000円税込)
※補綴(ほてつ)物の料金はインプラント限定の特別割引料金です。

義歯用ミニインプラント治療費

義歯用ミニインプラント 1本
100,000円(105,000円税込)


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